6番目アリス 2012-09-29 22:24:57 |
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醜い火傷 見えない痣
手首に走る 紅い境界線
始まりとも終わりとも言えない
そう
絶望の カウントダウン
《世界滅亡マデ 残リ約2時間ヲキリマシタ》
それぞれ 辺りを見渡す
もう どこがどこかわからない地を
乾いた涙 流し見下ろした
荒れ果てた町 死んでゆく友
全て振り切って ただ自分が助かるために
走りつづけた
世界の終わり までのこり僅か
《残リ人数 約3人ヲキリマシタ…》
どうして こうなるまで何もしなかったんだろう?
人は 痛みを知り 気づくだけ
大丈夫、他の人がやると
勝手に心で押し付けて
結局 自らが現実から目をそらしてることを
無理矢理 しまいこむ日々
何回も積み重なって 何回も積み重なって
そして このありさまさ
《世界滅亡マデ 残リ約10分ヲキリマシタ…》
《5 4 3 2 1 ※※※※※※※※※
―――草木が眠る夜更け
男と女の笑いあう声が聞こえる。
今夜は 月が満月だから
互いに 光る眼 は 誰にも気づかれない らしい
"草木も眠る夜更けに 外を出歩く貴女
そういえば どちらへ追い出でしたか?"
_どうかお気にならさずに、淑女(レディ)の
秘密を暴くのは、紳士(アナタ)にあるまじき行いではなくて?_
"月が綺麗な夜更けこそ、気を付けなければならないさ、
夜な夜な現れる 殺人鬼に"
_月の照らす静寂に 騒ぎ立てる者こそ
消えて亡くなれば宜しいのではなくて?_
Aa… 人気(ヒトケ)も途絶えた
暗い通り 午前2時過ぎ
月を背に 殺人鬼は
_"牙をむいた…!"_
出会いは唐突ながら
別れも刹那の出来事
嗚呼 押し付けがましの愛は
今宵も ナイフを翳す
その 欠けかけた刃先に気づきもせずに
_"今宵も 獲物を求め…"_
『切り裂きジャックと殺人鬼は』
『さてはて、どうなったのか?』
『知りませんよ そんなこと』
『知りたいなら アナタも夜道を歩いてみては?』
―月が欠けないうちに
蛇、飼えるけどさ、 迷い点がひとつ
それは…餌!!
週に2 、3回くらいなのはいいけどさ、
餌が冷凍マウス!!((((;゜Д゜)))無理無理ぃ!!
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