櫻ヶ谷 2012-06-28 23:25:00 |
通報 |
今すぐ会いたい
素直になんかなれずに心の奥に秘めた気持ちも
もう限界
何かがプツリと切れたように溢れ出す涙と本音
『会いたい、大好き』
書いてみるね
伝えたい
周りの環境や自分の立場などほうっておいて
今すぐ君に伝えたい
でも伝えることはできない
だから・・・・
来世ではきっと 伝えたい
この想いを・・・胸に秘めて・・・
君に触れた瞬間 何かが切れる音がした
君と私の赤い糸が 切れる音なのかもね
いいの これでいいの
君が望む夢に 私は必要ないのだから
今日は7月7日。
七夕。
今年の七夕はテスト真っ只中で親に勉強しろって怒られる毎日。
ウザいから本当にやめてほしい。
幸村くんに会いに行きたい
勉強が出来ないせいで会いたい人に会いに行くことさえ出来ない
余計に勉強捗らないよ?
お母さんのバカ・・・
電話をするも、余計会いたくなって終わる。
もう、私の頭の中は幸村くんのことばっかり。
学校では会えるけど2週間近く2人で会ってない
会いたい。会いたいよ・・・
頭に入らない勉強したって無意味だよね?
机にノートと教科書を広げて私の七夕は終わりを告げようとしている。
駄目だ。
集中しなきゃ・・・
そとは雨が降ってる
カーテンを開けるとザーザー降る雨が見える。
きっと織り姫様と彦星様も会えないんだね。
きっと織り姫様たちは泣いてるんだね。
神様は意地悪よ。
七夕くらい・・・会わせてあげてよ
織り姫様と彦星様も
私と幸村くんも・・・
「あーっ、駄目だ!集中出来ない!」
頭をくしゃくしゃと掻き、ベッドにダイブする。
ふかふかのベッドが心地良くて
私はいつの間にか寝てしまっていた。
ふと目を覚ますと、
時計の針は11時くらいを指していた。
そっとカーテンを開けると
痛い程に綺麗な星たち
輝きすぎて切ない天の川
涙がポロリと零れた
良かったね、
織り姫様と彦星様、会えたんだね・・・
良かった・・・
結局私たちの七夕は大雨で終わったのね
そうして私は眠りについた。
「おはよう」
「おはよう、凪」
いつも通り幸村くんと挨拶を交わす。
何も無かったように過ぎてゆく彼に詰まった言葉
『好き、会いたかった』
その日はテスト最終日で、部活があった。
幸村くんに会いたかった
2人きりじゃなくても会えた
ならそれで良いんじゃないかって思える
好き・・・
部活の途中で私の制服のポケットが震えだした
ブー、ブー、と鳴り止まないバイブ。
電話・・・だな
「もしもし・・・」
『凪・・・?』
心臓がバクバクと高鳴り始めた。
幸村くん・・・だ
『今日、一緒に帰れるかい?』
「うん・・・」
『良かった・・・ずっと会えてなかったから。会いたくて仕方無いんだ』
涙がポロリと零れた。
頬を伝う温かい涙は止まることを知らない。
その後、私は早めに部活を切り上げてもらい、
幸村くんの所へ向かった。
こちらのスレッドは閉鎖されましたので、投稿ができません。 |