櫻ヶ谷 2012-06-28 23:25:00 |
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いつ言おう。
でも、そのままの理由だときっと優しい皓也は許してくれない。
私を嫌ってもらうしかない。
そりゃ、皓也に嫌われるのなんて嫌だけど…
それが良いんだ。
もともと、小さい頃から小さいなりに感づいてた。
格好良くて何でもできる皓也と、これといった長所も無い私は住む世界が違うって。
優しさで一緒に居てくれてるだけだって。
そう。初めから、親友じゃない。
ただの幼なじみ。
それも、友情とかじゃなくて、情けでできたもろい絆。
そうなんだよ。
きっと、そう…
そう、自分では頷いてるのに、気付けば私の頬には
涙が伝ってた。
「あれ?…なんで私泣いて…」
理由が分からない。
でも、
ただ、
凄く凄く
悲しいよ、寂しいよ…
─皓也サイド─
…この先の実験室で最後。
きっとあいつは居る。
…でも、もし居なかったら?…その時は、学校で泊まってでも探し出す。
必死の決意で実験室に向かう。
…居ろよ、蘭……
そして、ドアの前に立つ。
─蘭サイド─
!!!?
え?皓也?
…帰ってなかったの?
期待と喜び。それだけが私の心にできる。
そして、私は意を決した。
皓也に助けてもらうのはこれが最後。
皓也と関わるのも
これで最後にしよう。
決行は早くないと、決心が鈍るから。
─皓也─
中から求めてた人の声がする。
「皓也…?」
その瞬間安堵で力が抜ける。
「蘭…待ってろ、すぐに開けるから。」
そして俺は、実験室の鍵を開けた。
そこで見たのは
……愛しい人の
悲しげで
申し訳なさそうで
でも、固い決意をした
そんな表情。
愛しい人っつっても、告白してるわけじゃねぇから、俺の完全な片想いだけど…
嫌な予感がする。
黒>出版できるような物じゃないよ(笑)
罪歌様>有り難うございます(≧∀≦)
…後、私のこと知ってるみたいですが…誰かが名前を変えたのですか?
─蘭サイド─
「皓也…」
皓也が来てくれた。
いつもみたいに探し出して、私なんかの所に来て…
嬉しさと安心で泣きそうになる。
でも、もう皓也に頼らないって決めたんだ。
もう皓也とは必要最低限しか会わないようにするんだ。
ただの幼なじみなんだから、そんなの簡単……
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