書き込んだ奴を主人公に短編を書く

書き込んだ奴を主人公に短編を書く

Ghost Finder ThomasCarnacki  2022-09-10 22:23:08
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W.H.ホジスンを目指して

  • No.1 by ネザライト騎士(デスソース)  2022-09-10 22:26:15

はーい

  • No.2 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 22:34:28

昏い水底に脈動する薄桃色の有機的な、生きたまま皮を剥いだ何かの肉のように見える塊がいくつも見える。
それらは時折、層の薄い部分から邪な光を漏らしている。一つ一つが常に軽い振幅を繰り返し、互いにぶつかり合い、水面を波立たせる。だが、不気味にその空間は静まり返っていた。

ネザライト騎士は紅く染まったプールサイドに居た。なんてことはない、放課後誰も存在しない学校で入口の金網を乗り越え侵入したのだ。ただ、若さゆえの学生のリビドーをぶつける先として悪いことをしてみたかったのだ。しかし、本物の犯罪をするのにはばかられ、こうして誰にも見られないように校則を破る非日常に浸っていた。

  • No.3 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 22:39:17

プールサイドに足を踏み入れたネザライト騎士が感嘆の声を上げると水面に大きな波を立てる。そうして、靴と靴下を脱いで飛び込み台に座り水面で足を遊ばせる。
水の跳ねる大きな音がやけに大きく響き、飲み込まれた。そして返答するかのように、暗澹たる静謐を湛えていた紅焼けの空間がぐわん、ぐわん、と歪むかのような低い音を立て始めた。

 ぐわん、ぐわん、ぐわん、ぐわん、ぐわん。

 何か巨大なものが呻るような調子で響く。それに気圧されたネザライト騎士が、立ち上がり一歩後ろに下がる。金網を乗り越えた時に着いたのだろうか、薄汚れたペンキで汚れた学生服から携帯電話が落ち、水面に落下した。先ほどよりもさらに大きな音が空間を走る。ぴたりと呻りが止み、辺りを静寂が包み込んだ。絶えず続いていた水面の揺らぎも静止した。

  • No.4 by トリル  2022-09-10 22:39:27

すげえ
ついでにおなしゃす

  • No.5 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 22:41:54

ネザライト騎士が慌て、携帯電話を拾い上げようと手を伸ばす。その腕に、いつの間にか漂って来たのか、先ほどまで水中にあった薄桃色の塊が触れる。何かが千切れるような音がして塊が裂け、次の瞬間にはネザライト騎士の肩から先は消失した。一瞬だけ、呆けたように己の腕を食いちぎったナニカを見つめ、彼はは痛みに絶叫を上げた。

叫びに返答するように、ぐわん、ぐわん、と反響が返ってくる。ぐわん、ぐわん、ぐわん、ぐわ、ぐわ、ぐわ、ぐわぐわぐわ。次第に高くなるそれが、自ら餌になりに来た愚者を嘲笑う声だと、本能的に、ようやくネザライト騎士は気が付いた。

彼が最期に見たのは、周囲を囲む肉塊と、その中からこちらを見つめる昏い光を放つ異形の眼だった。

END~プールサイドの怪物ー

  • No.6 by ネザライト騎士(デスソース)  2022-09-10 22:43:29

おれ校則破らないマンよ

  • No.7 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 22:48:35

マジ?
指導室とかしょっちゅう呼ばれるもんやろ

  • No.8 by ネザライト騎士(デスソース)  2022-09-10 22:50:15

よばれん

  • No.9 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 22:55:31

トリルは行く当てもなくただ原付を転がしていた。腹立ちまぎれに家を飛び出してきたはいいが、暑がりのためサンダル、短パンという軽装で持っているものといえば財布と原付のキーだけだ。スマホを置いてきたのは失敗だったかと思ったが今更おめおめと家に取りに戻る気になれなかった。

アニメや漫画で見るような虫の知らせや予兆などは何もなかった。放課後に自販機で紙パックのジュースを買おうとしていた時に、野球部の4番バッター渾身のファウルボールを頭に受けた。そのボールは頭蓋骨陥没ほど強く当たったわけではなかったがトリルの意識を刈り取り、頭の螺子を数本飛ばすのには十分だった。頭部外傷のため病院に緊急搬送されたまでは良かったが、病室で目が覚めてから、時たま視界に黒い靄が映りこむ。そのことを医師に訴え検査をしたが異常はなく、退院した後、家族にも訊ねたがまだ休む気なのかと学校をさぼるための言い訳としか見なされなかった。

一変した世界にトリルは戸惑う。きっと数日で治るだろうと自分に言い聞かせたがその黒い靄は何日たっても視界にちらちらと横切り、遂には家の中に現れた。トリルは慌てふためいたが、家族からはまた始まったかと、遅れてきた中二病かと言われ湧きだす怒りと動揺を落ち着かせるため、家を飛び出し原付にエンジンを掛けた。家族や警察にばれるとまずいがそれよりも頭を冷やすことが最優先だった。

  • No.10 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 22:57:04

どこに行くかも考えず適当に流していると、トンネルの所まで来てしまったことに気が付く。トンネルに入る直前に急ブレーキをかけ停まることができたのは不幸中の幸いだ。そこはここら辺の若者であれば誰でも知っている肝試しスポットで、車で通ればフロントガラスに手の跡がついていたという話や窓の外からノックされたという噂はいくつもある。

今の自身の状態でここを通る勇気はなかった。明るい時間ならまだしももう陽は落ちかけ薄暗い。どこかひんやりとした空気がトリルの足元から這い上がり、ぶるりと身を震わせた。以前友人たちとふざけてここまで来たことはあったがその時よりも随分と雰囲気が違う。陰気くさいのは相変わらずだが空気が圧し掛かってくるように重く感じる。

  • No.11 by きつね  2022-09-10 23:02:18

てんてれてーんログインした悪者参上

  • No.12 by 鏡音モナ  2022-09-10 23:07:36

なんか色々とすげぇ……

  • No.13 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 23:09:51

原付を押し、向きを変え帰ろうとしようとした瞬間、ハザードランプかひとりでに点滅し、思わず原付から飛び退いた。主を失った原付がアスファルトに音を立てて横たわり、かちりかちりという規則的な音だけが張り詰めた空気に響く。

そのまま放置して帰ってしまいたかったが、家まで徒歩だと何時間かかるのかさえわからない。古びた電話ボックスがトンネルの傍にあることに気が付き、地獄に仏かと駆け寄る。財布に唯一有った小銭を枚数も数えず公衆電話に捻じ込み、家の電話番号を押す。呼び出し音が鳴るだけでなかなか出ない家族に苛立ちを覚えていたが、電話の向こうから受話器を取った音がし、トリルは意識して出した気丈な声で話す。

「今、トンネルのとこで…」

ふっと受話器を当てている耳に湿り気を帯びた息が吹きかけられる。思わず耳を押さえ飛び退いた。全身の毛が逆立つ。放り投げた黄緑色の受話器がゆらりゆらりと揺れるのをじっと息を潜めて凝視する。背中にびっしりと掻いた汗でシャツが張り付く。

  • No.14 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 23:15:50

身体全体で息をする。ぜいぜいという音が自分の喉から聴こえた。逃げようと原付を起こすが、何かに足を取られ強かにアスファルトに身を打ちつけた。身を起こそうとして違和感を感じ、視線を遣る。何かが足に巻き付いている。それはトンネルの中から伸ばされていた。外そうと手を伸ばした瞬間、引き摺り込まれる。慌ててアスファルトに爪を立てるが、意味は為さない。荒い地面に膝や腕が擦れ、爪は割れた。痛みに呻く余裕さえない。

傍にある原付を必死に掴み抵抗するが、トリルを引き摺る力はそれ以上に強かった。滲む視界でトンネルの中を見るが濃い闇が広がっている。

  • No.15 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 23:43:49

殺そうか生かそうか迷うんやけどどっちがいい?

  • No.16 by ハゲコ 絆結星  2022-09-10 23:45:10

へーい

  • No.17 by きつね  2022-09-10 23:46:56

んー、きつね処刑をいっぱいした罰としてころんしてください(嘘だぇす生かしてやれください)

  • No.18 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-10 23:53:10

不意に鋭い破砕音と雷撃音がトンネルの中に木霊した。その音は何度か連続し、その度にトリルの足を掴むものの力が段々と緩んでくるのがわかる。最後の音がトリルの耳に届く頃には黒いものと足の間に隙間ができており、無理やり剥がす。原付を起こすとアクセルを回した。

原付のエンジンを切るのも忘れ、家の中に飛び込む。玄関の壁にぶつかるがその音を聞いて母親が駆け寄ってきた。そんなに慌ててどうしたのかと訊ねられる。答えようとするが声が掠れ、喉が干上がっていることに気が付いた。水を持ってきてもらい一息で飲みきる。飲みなれた水道水が甘露のように思えた。

その足はどうしたの?と母親にそう言われ視線を落とす。膝やら脛に擦り傷ができ血が流れているが、母が指差しているのはトリルの足首だった。そこは何かが巻き付いていた場所だ。赤黒い痣ができ、その痣は細い5つの線が放射状に伸びている。それは手の跡だった。痴呆気味の祖母がすごい早さで神棚に向かい、供えていた塩をトリルに振りかける。祖父が急いでどこかに電話をしているのを呆然と見ているしかなかった。

ENDートンネルの怪異ー

  • No.19 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-11 20:18:15

そこは廃村だ。来る途中の道は土砂崩れがそのまま放置されており、徒歩で廃村までいくことを余儀なくされ、きつねは慣れない舌打ちをした。おろしたての白のスニーカーに泥が跡を残すたび嫌悪感が募る。

きつねは高校へ進学し一人暮らしを始めたばかりだった。親の監督下から離れた開放感、全てを自分で決められる全能感、自然に金遣いは荒くなって行く。
金はいくらあっても足りない。そんな生活をしていると親からの仕送りの金などすぐに底を突く。どこかの店でバイトしようとも考えたが、楽で格好良くて、遊びと両立する仕事など皆無だった。
やがてきつねの口癖は「金が欲しい」になった。それを聞いていたのか、その「いい」バイトの話は横に座っていた部活の先輩からこっそりと持ちかけられた。

その話の内容はこうだ。廃墟や肝試しスポットにある物を置いておき、2週間後に回収する。そしてそれをある人に渡せば1万円ゲット。こんな割のいいバイト、お前だから教えるんだと先輩に言われると自然と首を縦に振っていた。

バイトの話を受けた後でもしかしてヤクザ関係かもしれないと後悔していたが、面接場所として指定された駅前のベンチに行っても相手は現れず、予定時刻丁度にショートメールでベンチの下に置いてある石を廃墟に置いてくるように指示があっただけだった。

  • No.20 by ハゲコ 絆結星  2022-09-11 20:30:15

おれおれおれぇ!

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