櫻ヶ谷 2012-06-28 23:25:00 |
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三年なんて余裕で過ぎてるだろう。
ちゃんとした月日は把握してないけれど、きっと過ぎている。
「・・・探しに行こう。」
しかし、私は彼らが何処へ行ったかは知らない。
彼ら自身も、特定した行き先があった訳でもないだろう。
彼らの中ではもう既に私が今の家を飛び出して違う男性と結ばれたと思っているかもしれない。
待っていてもきっと彼らは此処に帰ってこない。
「晋助・・・」
幾度となく、彼が居ない場所で彼の名前を口にした。
気付けば呼んでいて、探していて。
私が今居る場所に彼に関するモノは何も残っていない。
早く会いたい。
会って、声が聞きたい。
当たり前のように隣に在った笑顔は何処に在るのか分からず、この上なく必死に捜している。
もう、限界。
晋助、会いたいよ
私は放心状態で家を飛び出した。
心此処に在らず、とでも言えば当てはまるだろうか。
心此処に在らずの状態で、頭は晋助でいっぱいという、何とも言えない複雑な状況。
会いたい一心で家を出た為、現在地が分からない。
どうして今の場所に居るのか分からない。
帰り方さえ分からない。
ああ、私、『完全に居場所を失った』んだ・・・
もう、四肢を投げ出して寝てしまいたい。
何日寝てないだろう。
もう、どうでも・・・良いや
今なら何処でも寝れる。
「晋助・・・」
見知らぬ土地の地面に座り込み、朦朧とする意識の中で一言、私は愛しい人の名前をたしかに呼んだ。
意識はあるものの、体力は残っていない私の体が、ふわりと浮く感覚に襲われた。
懐かしい温もりと、匂いがする。
安心感でいっぱいになった心と身体は、休養を欲していた為、私は深い深い眠りについた。
***
『・・・名前』
誰かの声がする。
懐かしい感じがする。
私が眠りにつく前の感覚だ。
懐かしい・・・懐かしくて愛しい・・・
「晋助・・・?」
うすらぼんやりとする意識の中、彼の声が聞こえた。
好きだよと声にならない声で告げ、何かが切れたように私は再び深い深い眠りにつこうとした。
もう二度と目を覚ますことが出来ないような、そんな眠り。
否、実際、もう二度と目を覚ますことが出来ない。
彼に会えたことで緊張の糸が切れたような。
最期の愛の言葉はちゃんと届いただろうか。
あれは『さよなら』を告げるモノでも在った。
最高の一時で最期を迎えたい。
ハッキリしない意識の中でも良い。
最期まで貴方と居たい。
その想いが届いたのか、愛しい温もりが私の左手を包み込んだ。
ふわりと笑うと、彼も笑い返してくれたような気がした。
ありがとう。やっぱり貴方は優しい人ですね。
愛して良かった。
愛してました。いいえ、愛してます。狂おしい程に。
何処に居るのか捜さなくても良かった。
私の心の中にはしっかりと貴方が居ます。
きっと何千里もの距離が私たちの間に隔たろうとも、必ず心は繋がっていることを忘れないで下さい。
(最高の最期を君にプレゼント)
(ただの自己満足かも知れない。)
(君を見届けたいから)
-END-
泣かせてやる!!!!!!!!
白米のバカ!!!!!!!!
変態!!!wwwwwwww
ドM!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww
この道を通る度
君のことを思い出す
この坂を上る度
あの日を思い出す
紅葉に彩られた此処で
鮮やかなこの場所で
君は俺に別れを告げた
笑顔に隠した涙
堪えきれていない震える声
それでも君は
「サヨナラ」と言った
俺には
引き止めることも
追いかけることも出来ずに
君の背を見つめるだけだった
君の好きだったこの季節
俺も好きだった紅葉
それに今日でお別れしよう
「有り難う」俺は君を
愛してる
いや
愛してた
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